夏にエルニーニョ現象が発生!? 2026年の夏について解説

気が付いたらもう4月だね
段々温かくなってきたけど、今年の夏も暑いのかな…

今日、それに関して気象庁がエルニーニョ監視速報を発表したよ。それを基に、今年の夏について解説していくね!
近年の夏は最高気温を頻繁に更新するなど、異常なほど暑いですよね。
余談ですが、私は夏が大嫌いです笑
そんな夏に関するニュース「エルニーニョ現象の発生予測」が入ってきたので紹介します。
「今年の夏はまた猛暑になるの?」
「ニュースでエルニーニョ現象って聞いたけど、正直よくわからない」
そんな疑問を持っている方に向けて、この記事では「エルニーニョ現象とは何か」「2026年の夏がどうなりそうなのか」を気象庁の情報を基に解説します。
専門用語はできるだけかみ砕き、日本の夏の暑さや雨の降り方にどのように影響するのかを、知識がない方でも理解できるようにお伝えします。
ニュースや社会の動きに興味がある人
気象や環境問題について知りたい人
2026年の夏がどうなるのか気になっている人
ニュースの概要
まずは、今回のニュースの中身について見ていきます。
気象庁が2026年4月10日に発表した「エルニーニョ監視速報」によると、2026年3月の時点では、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない「普通の状態」となっています。
エルニーニョ監視海域1の海面水温は、平年との差が+0.3℃と、ほぼ平年並みに近い値となっています。
また、エルニーニョ / ラニーニャ現象の判断に使う5か月移動平均値も、基準値に近い値となっており、「今はどちらでもない中立状態」と整理されています。
この状態の今後の見通しについて、次のように述べられています。
・4月のエルニーニョ現象発生確率 20%
・5月のエルニーニョ現象発生確率 60%
・6~8月のエルニーニョ現象発生確率 70%
つまり、夏にかけて高い確率でエルニーニョ現象が発生する可能性が高いと予想されています。
そもそもエルニーニョ現象とは
エルニーニョ現象が起きる場所
まず押さえておきたいのは、エルニーニョ現象は日本で起きる現象ではないということです。

上の図を見るとわかりやすいと思います。
舞台は太平洋の赤道付近、特にエルニーニョ監視海域と呼ばれる日付変更線付近から南米ペルー沖にかけての海域です。
ここで、海面水温(海の表面の温度)が平年より高い状態が続く現象がエルニーニョ現象と気象庁は定義しています。
エルニーニョ現象の定義
では、具体的にどういう状態になったらエルニーニョと呼ぶのでしょうか。
気象庁は、単に「ちょっと海が暖かい」だけではエルニーニョとは呼びません。
定義は次の通りです。
エルニーニョ監視海域の海面水温が、平年より+5℃以上の状態が、5か月移動平均で6ヶ月以上続いた場合に、エルニーニョ現象が発生したと判断することになります。
ここで出てくる「5か月移動平均」というのは、ざっくり言うと「短期的なブレをならすことで全体の傾向を見るための平均の取り方」です。
単月の値だけを見ると、たまたま一時的に上がったり下がったりするため、それをならして「本当に長く続いているのか」を確認するイメージです。
エルニーニョ現象と夏の気温
このエルニーニョ現象は、気温に影響を与えると考えられています。

太平洋の赤道域では、普段から「貿易風」と呼ばれる東から西に流れる風(東風)が吹いていて、温かい海水は西側に押し寄せています。
一方、東側(南米沖)では深いところから冷たい海水が湧きあがり、海面は相対的に冷たい状態です。

図のように暖水の部分では上昇気流が発生し、空気が持ち上げられます。
その持ち上げられた空気は降りる地点が必要となり、それが日本付近に降りてくることになります。
高気圧は下降気流なので、それを強めることになります。
つまり暑くなるということです。
ところが、何らかの理由でこの東風が弱まると、次のようなことが発生します。

・西側に溜まっていた暖かい海水が、東側へじわじわ広がる
・東側で冷たい海水が湧きあがる勢いが弱まり、海面水温が高くなる

この結果、海面水温の高い位置が東側にずれることに伴って日本付近への太平洋高気圧の張り出しが弱まりやすくなります。
そして、梅雨前線が日本付近に停滞しやすくなったり、北からの冷たい空気が入りやすくなったりして、日照時間が減少し、気温が上がりにくくなるのです。
つまりエルニーニョ現象が発生すると、日本では冷夏になりやすいとされています。

これが気象庁が発表しているデータなのですが、これを見てもエルニーニョ現象発生年の夏は気温が低くなりやすい傾向が確認できます。
ただし…
ここまでの説明を聞くと、「今年はエルニーニョ現象が発生して冷夏になる」と思ってしまうかもしれません。
しかし、「エルニーニョ現象の発生=冷夏」ではないことに注意する必要があります。
日本の夏の気温は、別にエルニーニョ監視海域の状況だけで決まるわけではありません。
様々な要因が複雑に絡み合って猛暑になったり冷夏になったりするのです。

実際に気象庁が出している2026年夏の気温の見通しでは、全国的に高い確率が50%以上とされており、冷夏にならない可能性も十分に考えられる状況です。
特に近年では、温暖化等の影響もあって「エルニーニョ現象発生=冷夏」という説明だけでは難しくなってきている現状もあります。
なので、あくまで「傾向」として、エルニーニョ現象が発生しているときは夏の気温が低くなりやすい程度で考えておくのが良いと思います。
私たちの生活への影響
暑さと健康リスク
2026年の夏は、エルニーニョ現象が発生する可能性が高いと考えられていますが、その一方で日本の気温は平年よりも高くなる予想が示されています。
つまり毎年のように、次のようなリスクに備える必要があります。
・熱中症の増加(特に高齢者・子ども・屋外労働者・ペット)
・夜間も気温が下がりにくい「熱帯夜」の増加と不眠
・食中毒の増加
上記はあくまで一例であり、何事も無理をしないことが大切になります。
雨の降り方と災害リスク
エルニーニョ現象が発生すると、日本付近の気圧配置が換わり、梅雨前線が長期にわたって停滞したり、局地的な大雨が増加する可能性も指摘されています。
もちろん、個々の豪雨や台風を「エルニーニョ現象のせい」と単純い結びつけることはできませんが、「長期的な傾向として、雨の降り方が強くなりやすい背景の一つ」として捉えておくと良いかもしれません。
また、災害に備えてハザードマップの確認や、災害時の対応・行動を考えておくことが大切です。
ただ、中々多くの方が自分事として捉えていないという調査結果も出ています。
断言できますが、
2026年の夏も災害(大雨・台風・猛暑による熱中症等)で亡くなる人は100%出ます。
私たちがその1人にならないように、できる備えはするようにして、できるだけ多くの方と共有しましょう。
夏が終わった後で「杞憂だった」と言う分には笑い話にできますが、命を落としてしまうと取り返しがつかなくなってしまいます。
経済への影響
エルニーニョ現象や猛暑は、経済にも様々な形で影響します。
例えば次のようなものが考えられます。
・高温や日照不足による農作物の育成不良や価格高騰の可能性
・猛暑によるエアコン需要の増加・電気代の増加
・猛暑による労働生産性の低下
・海面水温の変化による漁獲量変動
「気象の変化は、家計や物価・企業活動にも直結する」という視点を持っておくと、ニュースの理解度が一段と深まると思います。
おわりに
今回は「エルニーニョ監視速報」に関するニュースを取り上げました。
上で見てきたように、太平洋の海の温度変化は、日本の夏の暑さや雨の降り方、電気代や農作物の価格など、私たちの生活に繋がっています。
こういったことも知っておくと、気象ニュースは単なる天気の話ではなく、「社会の動き」や「経済の変化」などといった考察までつなげられます。
この記事が、ニュースを身近に感じるきっかけになればうれしいです。
【出典情報】 気象庁HP http://www.jma.go.jp/jma/index.html

今年の夏を迎える前に、私達一人ひとりができる備えを、無理のない範囲で少しずつしようね!
- エルニーニョ現象が発生しているかどうかを判断するために注目している海のエリアで、日付変更線付近から南米ペルー沖にかけての領域 ↩︎
