実体経済とは?知識ゼロからでもわかるお金の循環
ニュースなどで
「実体経済が弱い」
「景気が回復してきた」
といった言葉を耳にしても、「結局、何がどうなっているってこと?」と感じる人は多いと思います。
この記事では「実体経済とは何か」について、全然知識のない初心者でも理解できるように、 日常の例などを交えながら、ゆっくり丁寧に解説していきます。
実体経済とは

ニュースで「実体経済が~」ってよく聞くんだけど、正直全然ピンとこないんだよね…

確かに経済の言葉って専門用語っぽく聞こえるからね。でも全然難しいことじゃないから説明するね
実体経済とは簡単に言うと、
「実際にモノやサービスが作られ、売られ、買われる世界」のことを指します。
具体例として、
・コンビニでおにぎりを買う
・美容院で髪を切ってもらう
・工場で自動車が作られる。
こうした「現実に行われている経済活動」そのものが実体経済です。
よく耳にするGDPは「国内で一定期間に生産された財・サービスの付加価値の合計」であり、これはまさに実体経済の規模を測る代表的な指標になります。
つまり実体経済とは、
「お金の数字だけではなく、実際にどれだけのモノやサービスが動いているのか」を捉える世界と言うことができます。
実体経済を構成する3つの要素

文字だけでは理解しにくいと思うので、まず上の図を見てください。
上の図は、社会の中でお金とモノが循環する流れを示していますが、これこそが「経済」です。
そして、その中でも青い線で囲った部分が「実体経済」になります。
この循環は、
①生産
②消費
③所得
という3つの要素で成り立っています。
以下では各要素について解説していきます。
生産
1つ目の生産とは、「モノやサービスを作り出すこと」を指します。
「工場で自動車を組み立てること」
「パン屋さんがパンを焼くこと」
のように生産されたものが目で見える場合もあれば、
「アイドルがコンサートで歌を歌う」
「美容師さんがカットをする」
のように生産されたものが目で見えない場合もあります。
この「生産」が増えることが「豊かになる」ことに直結するわけです。
なぜなら、
今まで1日1つしか収穫できなかった果物が、1日10個、100個、1000個…と増えていくと私たちの暮らしに余裕が出てきますよね。
つまり、生産こそが最も重要なポイントであり、「経済力」に繋がります。
消費
2つ目の消費とは、「お金を支払ってモノやサービスを買う・利用する」ことを意味します。
具体例として
・スーパーで食材を買う
・スマホの通信料を払う
・サブスクの料金を払う
などが挙げられます。
この「消費」は単なる支出ではありません。
消費という需要があるからこそ生産活動が行われるのです。
例えば毎日100個のパンを売り上げているパン屋さんのお客さんが0人になると、パン屋さんはそれでもパンの生産をし続けるでしょうか?
おそらくお店をたたむと思います。
つまり、消費は生産を支えるエンジンのようなものということです。
所得
3つ目の所得とは、「労働によって得るお金」のことを言います。
会社員の給料や自営業者の利益などがこれに当たります。
図にもあるように、
消費者が支払ったお金→生産者の所得という流れになっています。
私たちがお金を払うと「なくなった」と思うかもしれませんが、私たちの手元からなくなっただけで、それは別の誰かの所得として存在しています。
そして、生産者として所得を得た人も、別の場面では消費者としてお金を使います。
つまり、
生産→消費→所得→生産…
という循環が続くことで、実体経済は回り続けることになります。
おわりに
ここまで、実体経済の中心にある「生産」「消費」「所得」という3つの流れを図に沿ってみてきました。
全く難しくなかったですよね?
なかなか普段の生活では意識しにくいかもしれませんが、私たちが食材を買うことも、工場で物が作られることも、あらゆるものが繋がり合って経済を動かしています。
この全体を見た視点を「マクロ」と言います。
個々の利益だけを考えると「ミクロ」な視点だけで大丈夫ですが、国家や国民の生活を考えにはこの視点が大切になります。
ぜひ、こう言った視点も持ち合わせながらニュースを見たり考えたりすると、見える世界が変わるかもしれませんよ。
